хⅩⅧх~"あの日"~

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    まぁ……ものすんごい気まずかった。   久しぶりの家族全員そろっての食事。     兄貴のやろう……ことごとく鬼姫や舞鬼の質問を無視して、俺だけに話しかけやがる……     鬼妃は鬼妃で、いつもと変わらず、俺の膝の上で飯を食っていたんだが、兄貴が「ふん。だから弱いんだ」と呟くと、暗い顔をして、俺の膝から降りた。     まぁ……気まずかった。   結局、後半は家族の会話は一切消えたよ。     まぁそんなわけで、食後はさっさと風呂に入って寝たよ。                ◇         夜、俺は目が覚めた。     いかんいかん。     いつも、この時期はゆっくり休めないな……     はぁ……こんな寒い時期に、夜目が覚めるってつらい。   てゆうか、寒い。     ココアでも飲も……     そう思い、鬼心が居間の方へ行くと、先客がいた。   怜璃だ。     「なんだ?お前も目が覚めちまったのか?」   居間で、レモンティーを飲みながら座っていた怜璃に言った。     ちなみに、純和風一家にココアやレモンティーがあるのかと言うと、お茶系が好きな由鬼が、何かと買ってきているからだ。   「まぁね。アンタ、勝ったのよね?」   「まぁな」   「私の為……だったんでしょ?」   「まぁな」   「……ありがとう」   そう呟いて、怜璃はレモンティーを飲んだ。     ふと、時計を見ると、短い針は二時をさしていた。   もう……12月25日か。     「誕生日おめでとう……怜璃」   この日に……確か俺達は初めて出会ったんだっけな。   「え?なんで知ってるの?」   怜璃は意外そうに、驚いたように、レモンティーを飲むのをやめ、鬼心を見た。   「まぁな。今日、この日に出会ったんだろ?初恋の金髪少年に」   「そうだけど……あの人に聞いたの?」   「まぁ……な。一つ聞いていいか?」   「いいわよ」   「お前は……お前は"アイツ"にもう一度会うことがあったら、お前は自分の思いを、"アイツ"に伝えるのか?」   「なっ///ななな何言ってんのよ!!///あっちは私なんて忘れてるわよ!それに……私は……」   最初は顔から火が出そうなくらい顔を赤くしていたが、何を思ったのか、顔を沈め、何かを考えだした……    
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