хⅩⅧх~"あの日"~

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    鬼神家から消えた二人は、鬼神家の山のふもとに現れた。   「鬼心、お前あの小娘に何渡したんだ?」   「ちょっとしたイヤリングだよ。"あの人"の好きな水色の宝石のな」   そう、鬼心が怜璃に渡したプレゼントは、イヤリングだった。   水の雫のように加工された水色の宝石が付いた、美しいイヤリングを。     「ふん、まぁいい。じゃあ行くか。"あの場所"へ」   「そうだな……今年くらいは"ニクロ"は来るかな?」   「さぁな。アイツは自由、気ままで、奔放な奴だからな。気が向かなきゃこないだろ」   「だな」     その後、鬼心と皇鬼は消えた。               ◇       一方、鬼心と皇鬼が消えた直後の鬼神家では、ちょっとした騒ぎが……     「兄さんが蛇神の女なんかと『友達以上ぎりぎり恋人な関係』ってなんですか!」   「流石に今回だけは、私も聞き捨てなりませんね」   鬼姫と、珍しく由鬼はプンスカしている。   「あの…女…いつ…か…殺す」   普段の口調に戻った鬼妃も、ものすんごくプンスカしている。   「兄ちゃんめ。俺という存在がありながら……」   舞鬼も、拳を握り締めてプンスカしている。   「私に内緒で、女をつくるなんて……。絶対に許さない」   魅鈴は、爪を噛み締めながらプンスカしている。     そんな女達とはうって変わって、怜璃は鬼心からもらったプレゼントをみていた。   「綺麗……それに、この石は……」   鬼心からもらったプレゼントは、イヤリングだった。   イヤリングは、銀で作られており、イヤリングには《REIRI HOUDUKI》と刻まれていて、そして、イヤリングには水の雫を模様した水色の透き通った、美しい宝石が装飾されていた。   「この石……私のネックレスに付いている石と、同じ石じゃない。なんでアイツが?」   怜璃にはまたもや疑問が残る中、結局鬼心が帰ってきたら尋問するということでまとまった女達は、今夜のパーティーの為のドレスを買いに行った。     ちなみに、鬼神家の姿は目立つので、鳳王家の人達と一緒に買いに行くことになっている。            ◆    
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