хⅩⅧх~"あの日"~

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    鬼心と皇鬼は、現在二人で街中を歩いている。     鬼心は、顔は変えてないが、髪の色を黒に変えている。だが皇鬼は、髪の色も変えないで、帽子すらかぶろうとしないで、堂々と歩いていた。     結果、ものすごい目立つ。     「なぁ兄貴。そんな堂々とされると、鬼神の街中には出歩かない設定が、見事に崩壊するんだけど……」   「なんだ設定って?それに俺様は、誰にも縛られず我が道を行くんだよ」   いや、絶対に銀髪の人間なんていないんだから、そこら辺は、我が道を変えてくれよ……   「まぁいいや。多分アイツ等もう集まってるから、少し急ごう」   そんなワケで、鬼心と皇鬼は歩く足を早めた。                 鬼心と皇鬼は駅前に着いた。   そう、ここが待ち合わせなのだ。   てゆうか、本当にデートみたい。     そんなワケで、駅前についた鬼心と皇鬼は、辺りを見回すと、髪が地面につきそうなくらいまで伸びた、緑色の髪をした女性がベンチに座っていた。     見つけた鬼心と皇鬼は、その女性に近付くと、女性が鬼心と皇鬼に気が付いた。     「あ!鬼心ちゃんに皇鬼君!おっひさ~!」   座っていたのは虹蛇だった。   虹蛇は、鬼心と皇鬼を見つけると、立ち上がって笑顔で手を振った。     はぁ……なんでお前もそんなに堂々としてんだよ。   緑色の髪って、銀髪よりあり得ないぞ?   「あぁ久しぶり。お前、帽子とかかぶらなくていいのかよ?」   「鬼心ちゃん?私は鬼心ちゃん以外には、誰にも縛られず、我が道を行くのよ?だから私を縛って鬼心ちゃん!」   そう言って、虹蛇は鬼心に抱き付いた。     いや、なんでお前は兄貴とセリフがかぶってんだよ……   それに注意したの俺なのに、結局聞いてなくね?   てゆうか、お前が俺を縛ってんじゃん!   それに、だんだん抱き締めてるのが強くなってるし!     「お、おい虹!お前が縛って欲しいといいながら、お前が縛ってんじゃんかよ!」   鬼心は強引にも離そうとするが、蛇神の腕力にはかなわず、びくともしない。   「へへ~、私縛るのも好きなのぉ。蛇だけに」   そう言って、笑いながらさらに強く抱き締める。     い、痛ぇ!!ミシミシいってますよ虹蛇さん!!   それに、周りから変な目で見られてるからやめて下さい!     鬼心が声も出さずに悶えていると、声がした    
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