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鬼心と皇鬼は、現在二人で街中を歩いている。
鬼心は、顔は変えてないが、髪の色を黒に変えている。だが皇鬼は、髪の色も変えないで、帽子すらかぶろうとしないで、堂々と歩いていた。
結果、ものすごい目立つ。
「なぁ兄貴。そんな堂々とされると、鬼神の街中には出歩かない設定が、見事に崩壊するんだけど……」
「なんだ設定って?それに俺様は、誰にも縛られず我が道を行くんだよ」
いや、絶対に銀髪の人間なんていないんだから、そこら辺は、我が道を変えてくれよ……
「まぁいいや。多分アイツ等もう集まってるから、少し急ごう」
そんなワケで、鬼心と皇鬼は歩く足を早めた。
鬼心と皇鬼は駅前に着いた。
そう、ここが待ち合わせなのだ。
てゆうか、本当にデートみたい。
そんなワケで、駅前についた鬼心と皇鬼は、辺りを見回すと、髪が地面につきそうなくらいまで伸びた、緑色の髪をした女性がベンチに座っていた。
見つけた鬼心と皇鬼は、その女性に近付くと、女性が鬼心と皇鬼に気が付いた。
「あ!鬼心ちゃんに皇鬼君!おっひさ~!」
座っていたのは虹蛇だった。
虹蛇は、鬼心と皇鬼を見つけると、立ち上がって笑顔で手を振った。
はぁ……なんでお前もそんなに堂々としてんだよ。
緑色の髪って、銀髪よりあり得ないぞ?
「あぁ久しぶり。お前、帽子とかかぶらなくていいのかよ?」
「鬼心ちゃん?私は鬼心ちゃん以外には、誰にも縛られず、我が道を行くのよ?だから私を縛って鬼心ちゃん!」
そう言って、虹蛇は鬼心に抱き付いた。
いや、なんでお前は兄貴とセリフがかぶってんだよ……
それに注意したの俺なのに、結局聞いてなくね?
てゆうか、お前が俺を縛ってんじゃん!
それに、だんだん抱き締めてるのが強くなってるし!
「お、おい虹!お前が縛って欲しいといいながら、お前が縛ってんじゃんかよ!」
鬼心は強引にも離そうとするが、蛇神の腕力にはかなわず、びくともしない。
「へへ~、私縛るのも好きなのぉ。蛇だけに」
そう言って、笑いながらさらに強く抱き締める。
い、痛ぇ!!ミシミシいってますよ虹蛇さん!!
それに、周りから変な目で見られてるからやめて下さい!
鬼心が声も出さずに悶えていると、声がした
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