хⅩⅧх~"あの日"~

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    「やぁ、きー君に虹ちゃん。相変わらず二人はラブラブだねぇ」   一方的なラブラブ?っぷりを見た誰かが言った。     その声に反応し、声がする方を見ると、誰もいなかった……   「ちょっと待てぇい!!私はちゃんといるぞ!!何が誰もいなかっただ!!変なモノローグをいれるんでわない!!君達は異様に背が高いから、私が見えなかっただけだろ!!」   そんなワケで下を見ると、黒猫がいた。   「「「あ、いたんだ」」」   見事にセリフがかぶった。   「「「ちっさ……」」」   シンクロ率97%。   「黙れぇっ!!私が小さいのではない!!君達が異様に大きいのだよ!!」   確かに鬼心達は大きい。   いまだに伸び盛りの三人は、全員が身長180㎝を越えており、皇鬼にいたっては190㎝を越えている。     それに対して黒猫の身長は152㎝。   三人とは30㎝以上の身長差がある。   「わかったから黙れよ。お前はいつもうるさいんだよ。てゆうか、やっと行く気になったのかよ」   いつの間にか虹蛇の束縛から解放された鬼心は、黒猫に言った。   「うるさいとは何だうるさいとは!!君達が私をいじるのがいけないのだろ!!それに、今回は同じ学校の同級生として、きー君に付き合ってあげてるだけだ。はっきり言って、私は"あの人"との関わりはあまりないのだよ。来るだけ感謝したまえ」   何を偉そうに……   あの時おま   「なんだって!?」   おい虹!   俺がモノローグいれてる時にかぶせんなよ!   「黒ちゃん、鬼心ちゃんと同じ学校に通ってるの!?」   お前は何でそこに驚くなんだよ……   「まぁな。きー君とは別のクラスだがな」   「むぅ、ずる~い。私も鬼心ちゃんと一緒の学校に行こうかな?」   「それだけはやめてくれ!!俺はこれ以上、面倒なことはしたくない!!」   コイツが来たら、俺の日常が崩壊する!   「面倒ってなによ~。まぁ冗談だったけど」   冗談で良かった!!   「まぁいいや。じゃあ"あの場所"は遠いから、デート気分で気長に行こうぜ?」   「りょうか~い。じゃあ私は鬼心ちゃんと~」   そう言って、虹蛇は鬼心の腕に抱き付く。   「では私は、こう君と~」   黒猫は、皇鬼の腕に抱き付く。     「じゃあ行きますか」   そうして、四人のダブルデートが始まった……            ◇    
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