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夜の学園の屋上――
そこには、三つの人影があった。
「今回のターゲットはどこだ?」
リーダーらしき人物が、二人の部下らしき人物に聞いた。
「はい、2号館の最上階の一室にいる模様です」
と、部下の内の一人が言った。
「それじゃあ、突入するか」
そう言って、リーダーらしき人物が行こうとする。
「待って下さい!」
部下二人の内のもう片方が、リーダーらしき人物を慌てて止めた。
「何だ?」
「実は、今回のターゲットはボディーガードと一緒に部屋に居るらしいです」
「ふん、構わん。行くぞ」
リーダーらしき人物は、部下の警告を軽く流し、再度行こうとする。
「まっ待って下さい!気になる情報があるんです!」
と、部下は慌てて止める。
「気になる情報?何だそれは?」
流石に気になったらしく、リーダーらしき腎不全は足を止めた。
「はい、今回のターゲットのボディーガードは《鳳王》の当主が直々に依頼したそうです」
この情報には、流石のリーダーらしき人物も驚いたようだ。
「何だと?それは本当か?」
「はい、"確かな筋"からの情報です」
「そうか……。あの《鳳王》直々に依頼をな……よし、どんな奴か調べ次第、決行する。各自、ボディーガードの情報を集めろ!」
リーダーらしき人物は、二人の部下に命令した。
「はっ」
「はっ」
その後、二人の部下とリーダーらしき人物は闇へと消えた……
◇
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