хⅦх~夏の思い出①~

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    その後、雅心は朝食を作り、現在二人で朝食を食べている。   ちなみにメニューは、白米に味噌汁、焼き魚、サラダという和風的な朝食だ。     二人は、黙々と一切話もせず食べている。   すると雅心が…   「なぁ鳳月、本当にあれだけで良かったのか?今回は俺も悪かったと思ってたから何でも罰を受けるつもりだったんだが…。」   雅心は怜璃が怒鳴ったり事情聴取しただけで終わったのを疑問に思っていた。   「別にいいわよ。今回はアンタに助けて貰わないといけなかったし、風呂場で気絶した私に非があるからね。それに、この体をいくら男に見られようと、怒りはするけど一度"汚れた体"だから興味ないわ。」   と、怜璃は淡々と言った。   そう、怜璃は一度自分の護衛をしていた男に裏切られ、そして拉致され ……………………強姦された。   故に怜璃は男性恐怖症になり、自分の体を"汚れた体"と言っている。   だが、男性恐怖症の方は珀奈と雅心によって、ある程度は治った。   「確かにお前の体はお前から見れば、汚れているかもしれない。だけど、俺はお前の体は決して汚れているとは思わない。お前が過去の事を引きずり、そう言ってしまうのも頷ける。だけど、せめて俺の前だけでは、自分の体をけなすような事は言わないでくれ。」   そう自分の体をけなす事だけは…   あの人のようには…ならないで欲しい…   それは雅心の切実な願いだった。   「…分かったわ。」   「すまない。ありがと」   その後二人は、一切言葉を交わさなかった。    
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