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風呂から上がって着替えると、山本先輩が母さんとキッチンに並んで朝食をつくっていた。
「わ、先輩いいですよっっ!」
俺が止めようとすると山本先輩はにししと笑って見せた。
「いいんだよ、俺本当は調理師になりたかったんだ。練習練習~♪」
山本先輩の言葉に母さんがすぐ反応する。
「私でよかったら教えるわよ??調理師免許もってるんだから~」
「まじすかー!!おねがいしやっす!」
すっかり山本先輩と母さんは仲良くなっていて。俺は何も言わずに席に座って用意してあったパンにバターと目玉焼きをのせてほおばった。
「あ、彩人バッシューとか用意しとけよー」
山本先輩が弁当をつめながら俺に言う。
「え、でもまだ…」
「だーいじょうぶ!響輔ってのにも言っとけよ??」
「あ、はい」
俺は不思議に思いつつ、言われたままに響輔にメールを送った。
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