標的

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響輔の発言に少し戸惑ったが、俺もそうすることが一番いいだろうと思った。 「行くか!!」 イスから立ち上がり、目立った茶色い髪目掛けて、 「あの、すいません!!」 超高速反応。 俺が言ったとたんすぐに男の人がこちらを向いた。 戸惑いつつ、響輔が言った。 「あ、のさ。さっきから俺たちのこと睨んでねぇ??」 響輔の質問に男の人もイスから立ち上がり、目線を合わせる。 「俺はただ見ていただけだ!!俺はこいつにかりがある!俺は…俺は…」 何かしら、怒っているのは確かだ。しかも俺に。 そう自覚したとたん、響輔に肩をポンとたたかれた。
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