標的

8/8
7人が本棚に入れています
本棚に追加
/49ページ
響輔はやる気なく少し手をあげてつぶやく。 「俺パサーなんで降りるわ」 「とにかく、炬彩人。お前は俺の標的である以上は強制的に参加だ」 「えっ!?ちょっと待…」 俺が静止の声をかける前に、思い切りドアが開いて近くにいた響輔の頭に当たった。 「いだっっ!」 「お前らぁぁッ!!いつまで話してんだ、早く準備しろこらぁー!」 出てきたのは赤髪の目立つ時平先輩だった。思い切りドアを閉められてすごい音が響いたため、残された俺たちは部室がやけに静かに感じた。
/49ページ

最初のコメントを投稿しよう!