最悪な試合

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次の日の朝、カーテンを開けるとかなりの霧で、いつもはきれいに見える遠くの山も見えないくらいだった。 そのあとすぐに支度し、山本先輩と集合場所である学校へ歩いると、すでに神崎先輩がいた。 「よぉ、おはよう陸。と…」 「??」 神崎先輩は山本先輩の顔からゆっくり視線を反らし、ようやく俺に視点を合わせる。 するとニヤっと笑った。 「いたのか彩人。小さくてわからなかったな、おはよう!!」 「~~~っ!!お、おはようございますーっ!!」 「あはははは、いじめてやるな優一。これでも毎日一生懸命牛乳飲んでるんだ」 「お前も遠回しに失礼だな」 《あははははっ!!》 二人は大きい声で笑いながら、真ん中に立っている俺の背中や頭をバンバン叩く。 「…うー……」 俺が怒りに堪えていると、時平先輩が俺の隣に立った。
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