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『ん~…いい天気でちゅね~』
『ウバブゥー』
ある晴れた日。白い雲が浮かぶ月曜日。
心地よい風が人々の眠気を誘う。人々は朝から忙しい。ある人は満員電車に自ら飛び込み、圧縮されながら街の中をつきすすみ、またある人は部屋を片付け、洗濯物を干す人。そして赤児をベビーカーに乗せて公園を散歩させる人もいる。
どこにでもある見飽きた世界、だけど人が望み続けてきた平和な世界。いつまでもこんな世の中が続けばいい。だれでも思う夢である。しかし、世の中にはこの平和な世界に慣れ、愚かなことをしでかす輩が出てくる。この平和な街にもでてくる。そういう動物なのだ。人間というのは…。
『いい天気ね~…最高の散歩びよりね~』
『ウバウバブ~』
『あら、宮川さん! こんにちは~』
『あら! 村山さん! お久しぶり~!』
『そうそう、そういえば2丁目の田中さんったらねぇ~…』
『あら、そうなの? 前には………』
女性とは話がすきのようだ。一回話始めるとなかなか止まらない。でも、こういう光景は街ではよくみる。
『バァブ~』
ある晴れた日の午後。事件は起きた。
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