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すると、どこからともなく叶の隣に一人の幼い少年が現れた。
叶より頭2つ分は小さい彼は光に透けキラキラと靡く銀の髪に、目も同色の銀。
少し人間離れした容姿の少年──幸。
「あの作戦、使うの? あの子たち、普通の、子だよ?」
走る叶の横を遅れることなく付いてくる幸は、首を傾げて訪ねる。
「あぁ。あーゆー躾のなってない奴らには、少しお灸を据えてやる」
そう叶が言うと、幸はクスリと笑って、またパッと姿を消した。
「ちびんなよ。糞餓鬼共」
次の瞬間、急に木々達が騒ぎ出した。
まるで嵐のような風が森を包み込む。
「うわぁ!!」
「目が開けられない!」
少年達は口々に声を上げ、腕で顔を覆った。
それが命取りになるとも知らないで──
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