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家に帰ると決めても中々足が家にむかなかった。
章の家に一度行こうとも思ったけど章の家に行けるわけがない。
どうしよ・・。そう考えて歩いていると中学に向かっていた。
中学をフラフラ歩いていると何故だか無性にテニスをやりたくなった。
私はテニス部で中1の冬までやっていた。
とりあえずダブルスで県大3位。
あの時テニスが楽しくて仕方なかったな・・
辞めちゃったけど。
何でも中途半端だったんだよね・・。
テニスコートに着くと後輩が帰り仕度をしていた。
『あっ‼由衣さん⁉こんにちは‼お久しぶりです』
めちゃめちゃ可愛いテニス部の部長美樹ちゃんが話しかけてきた。
『美樹ちゃん~テニス付き合ってくれる⁉』
『由衣さん‼テニス出来るんですか⁉』
『ちょっとね・・』
そっかぁ・・私テニス部だったの知らないんだ。
『誰かラケット貸して~』と言うと色んな子が貸してくれた。
『美樹ちゃん‼ぶっちゃけそんなに弱くないからぁ‼』
『負けないですからぁ‼』
私達は試合をする事になった。
1セットは何とか勝てたけど・・
タバコを吸っている私にとって1セット目がやっと・・
結局私のぼろ負けじゃん‼
でも何だかスッキリしたんだよね。
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