花火大会

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今日の授業が全て終わり、咲は用事があって姫莉は一人で帰宅した。 帰宅後、お母さんに今日の花火大会に着て行く浴衣を出してもらった。 それは姫莉がとても気に入っている淡いピンクの桜の花が描かれた白地の浴衣。 出してもらった後、一度袖を通すように言われた姫莉は、全身鏡の前に立ち袖を通した。 母『袖とか直さなくても大丈夫ね。今年も咲ちゃんと行くの?』 姫莉『咲も行くけど今年は5人で行くの。』 浴衣を脱ぎながら楽しそうに話す姫莉を見てお母さんは微笑んだ。 姫莉『どうかした?』 母『べっつに~。』 そう言いながらも意味ありげにニヤニヤとしているお母さん。 姫莉『だから何?』 姫莉が問いただそうとした時、鞄から携帯電話の着信音が鳴った。
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