たまには好きと言って

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そうは聞けないあたしはなんて情けないんだろう。でももう一度聞いて見ることにした。多分、また目眩を起こすのかも 「ヒロシ君」 「ん?」 「あたしの事好き?」 「ううん。」 「また即答っ…!ねえなんで!なんかもういいや!聞く、聞いてやる!」 自分の中で何が切れてしまった。やっぱり目眩を起こし、だけど今度はしっかり聞いてから倒れようと思い、ヒロシ君に抱き着いて、好きじゃないの?とまたもう一度懲りずに問い質してみた 「僕は君を好きじゃないよ」 「瞬殺!死んだ。」 「おいおい。死ぬな。最後まで聞いて。僕は君を好きじゃない。なぜなら僕は君を愛してるからだよ」 「………即死させて下さい」 「だから死ぬなって。」 たまには好きと言って (最初っからそう言ってよ!) (僕ね、昨日もあの後同じ言葉を言ったんだけど) (……え、うそ!)
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