サボリ癖の幼なじみ

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  「陸、あんたもう単位ヤバイらしいよ」 「知ってる。」 「知ってんなら学校行きなさいよ。」 「めんどくせーもん。」 「人の部屋で一日何やってんだか…」 陸は中学の頃からサボり癖が悪く、 この高校だって行けるか危うい状態だった。 最後は猛勉強したけれど。 「そうだ、聞こうと思ったんだけど」 あたしが床に座ると同時に口を開いた。 聞きたいこと、なんだろう 「なに?」 「今日、布団干したのか?」 「うん。」 「そか、ふわふわしてっから気持ち良い」 そう言うとにかっと笑った。 この笑顔の為に干した、 なんて口が裂けても言わないけれどね サボり癖の幼なじみ (また今日も「好きだ」って言えねぇや…) (好きっていつ言おうかな…)
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