1st Songs

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      街には唄が流れる。 誰もが聞いて 元気付けられるような 暖かい唄。     「おい、昨日のコンサート行ったか!?」     「当たり前だろ!!」     巷では有名な一人の歌い手がいた。 その歌い手は この地球のたった一人の お姫様で 名をアリア・スピアーノという。     若干17歳という若さだが その声の美しさから 神の歌声と民衆から 好まれていた。     「アリアもすっかり有名人だよなー」     街中のポスターを見たり 街頭音楽を聴いて ため息交じりに笑みを 浮かべた青年がいた。     名はセツ・アルファイタ。 軍事医科大学の学生だ。     「昔から唄上手かったし あいつ自身、歌うのが好きだったからな」     セツの隣で煙草をふかしながら 同じく笑う男性。     彼はセツの幼なじみである 軍事整備士のラルト・トリス。     「久々にアリアに会いに行ってみないか?」     「アリアに?」     ラルトの提案に セツは首を傾げた。     「うん!」     「いいけどさ、最近アリア忙しいからどうかわからないよ?」     「大丈夫だって!」     アリアとセツとラルトは 昔からの幼なじみで 頻繁に遊ぶほど 仲が良いのだ。     二人は走りながら 屋敷へと向かった。      
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