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「…………………」
友里はちょっと嫌な顔をして、口をかたく閉じた。
「ホントにお願いだから。
これ以上、綾のあんなに辛そうな顔を見たくないんだよ」
つい興奮して友里の肩を揺すってしまったが、今はそんなことはどうでもいい。
綾の悩みの原因を知るためだったらなんでも出来る。
「……………ついてきて」
友里はそう言って教室を出た。
連れて来られたのは屋上だった。
友里は念のためにと鍵までかけて、こっちを見てきた。
「綾ちゃんの元気がなくなったのは、いつからか分かってる?」
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