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どこか友里の目には悲しさの色とともに、何か違う感情がうつっているようだった。
「綾ちゃんはね………。
真琴君と離ればなれになるのが嫌だったからって先生に、一回断ったんだよ」
さすがに嫌な予感を感じていた俺でも、これにはパニックになった。
・・・・
俺のせいで綾は夢を諦めた?
嘘だろ?
綾の夢を捨てさせるほどの価値は、俺にはないだろうが!
「なあ………井上さん。
それで断ったけど、今から行くって方向には変えれるのか?」
「うん………先生はまだ保留にしておくって言ってたらしいけど
…………………まさか真琴君!?
せっかく綾ちゃんが自分で決めたのに、行かせようとしてないよね!?」
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