14章 恋VS夢

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俺はほとんど全速力で廊下を駆け抜けた。 って言っても今は授業と授業の間の短い休み時間なので綾を見つけたとしても話せるかどうかは分からない。 でも、なぜか綾の顔を見たくなってきたのだ。 階段を掛け降りて廊下の角をダッシュで曲がったところで、誰かと正面衝突をしてしまった。 「いっ……痛…………あれ?真琴じゃん。」 「あ、早瀬先輩。 すみません、凄く急いでいたので…………。」 ぶつかってしまったのは、何回かは紹介しているが3年生のサッカー部だった早瀬だった。 まあ、なんて言うか全然知らない先輩よりはぶつかったのが早瀬で良かったと思った。
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