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「真琴、こっちに来いよ」
教室に戻ると弁当組の卓人が呼んできた。
「今日さ、放課後サッカー部見に行こうぜ。
サッカー部に入るんだろ?」
そういえば、今まで部活の事なんて考えたこともなかった。
「ああ、そうだな」
答えながらチラッと綾の方を見てみる。
後ろの方で女子4人でグループを作り弁当を食べていたが、周りにはやはり男子の姿がなかった。
「ここのサッカー部強いんだぜ」
卓人は軽く笑いながら言ってきた。
多分、俺から言うまで卓人は綾について触れないのだろう。
心の中で感謝しながら答えた。
「はあ?そんなの当たり前に知ってるよ。
ってかこの高校にしたのそれが目的だし。」
プロフィールに書いたとおり、俺はそこそこ勉強はできる。
その俺が勉強が苦手な卓人と同じ高校にいるのは、サッカーをするために高校のレベルを下げたからだ。
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