2章 離れていく距離

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「はい。レギュラーで県大会では優勝しました」 「ほぉ~、そこそこの実力はあるようだね。 ちょっと入ってやってみようか。 おーい、早瀬ー」 先生が呼ぶと早瀬という人が走ってきた。 「はい、何でしょう?」 「紹介するね、キャプテンの早瀬だ。 それでこっちが新入生達だ。 それで早瀬、今日はこの1年生達も練習に混ぜてやってくれ。 県優勝中学校のレギュラーだったそうだからそこそこ実力はあると思うから」 「分かりました。 それで………名前は?」 「神楽真琴です」 「西島卓人です」 「真琴に卓人だな………よし、覚えた。 じゃあ来てくれ」 そう言って早瀬はグランドに向かって走っていった。 俺たちも急いで後を追う。 (いい先輩みたいで良かった。)
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