2章 離れていく距離

14/17
前へ
/334ページ
次へ
筋トレ、アップ、1対1と順調に練習メニューをこなしていく。 シュート練習も数は少ないがちゃんとうたせてもらった。 そしてついにゲームになった。 中学では俺がFW(フォワード)で、卓人はMF(ミッドフィルダー)だったので先生にそう伝えるとサービスでやらせてもらえるようになった。 さっきも書いた通り、俺らは中学で県大会優勝を果たしている。 2年上の先輩達にも少しはついていけるだろう。 《ピィーーーー。》 先生の笛で試合が始まった。 こちらのボールが卓人に渡った。 卓人はそのままドリブルで突っ切った。 しかし、さすがは2年上。 技術面はともかく足の速さの差がはっきりしていた。 卓人はあきらめパスを出すがパスカットされてしまった。 そのまま相手はボールをつなげ、シュートをうった。 綺麗にコントロールされたボールはゴールの端ギリギリに入った。
/334ページ

最初のコメントを投稿しよう!

977人が本棚に入れています
本棚に追加