2章 離れていく距離

17/17
977人が本棚に入れています
本棚に追加
/334ページ
(今日は、いろいろとあったな。) 卓人と適当に会話しながら、今日の出来事を思い出していた。 中沢さん、顧問の先生、そして早瀬、今日はたくさんの人にお世話になった。 そして綾………。 今日も結局話せなかった。 でも、井上友里と話せなかってもここまで落ち込んだこともない。 それに綾と一緒にいると、何だか楽しい。 そう思うと、綾が特別な存在になったように思えた。 そして俺の中に1つの感情が生まれた。 (そうか………これが……恋なんだ。) 「卓人…………」 何も意識もせずに、1番頼れる親友の名前を呼んでいた。 「俺さ………………」
/334ページ

最初のコメントを投稿しよう!