3章 1つになる時

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《次の日》 卓人は何かすることがあると言って、学校へ先行ってしまった。 また1人登校となってしまった俺。 携帯で適当にニュースを見ながら学校へ向かった。 サッカー部は基本朝練は無いみたいなので、かなりのんびり出来る。 そうこうしているうちに学校についた。 それにしても、卓人のいない朝は朝で静かでいいな。なんて思いながら教室のドアを開けると、いきなりうるさいのが飛び付いてきた。 「まこ……ぶごっ!?」 とりあえず気持ち悪かったので、カウンターで右ストレートを顔にぶちこみ自分の席へとむかった。 ちなみに卓人は鼻を押さえて床を転がりまわっている。 「お、おまえ……せっかく俺が一肌脱いでやったってのに………」 またいつものように、鼻を押さえながら卓人はそう言った。 「はぁ?」 訳がわからない俺に対して、卓人は得意げな顔をしている。
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