977人が本棚に入れています
本棚に追加
/334ページ
「喜べ真琴。鈴木さんと待ち合わせの予定を作ってやったぞ」
満面の笑みで話す卓人。
衝撃的な内容だったからか、イマイチ頭に入らなかった。
「いつ?」
「放課後」
「どこで?」
「屋上」
「誰と?」
「おまえと2人きりだ」
卓人はずっとニヤニヤ……いや、ニコニコと笑っている
「って、そんなもん行けるかよっ!!」
「おいおいおまえさぁ、女の子待たせてるのに約束破って帰ろうとしてないよな?」
卓人のニコニコがいつの間にかニヤニヤにかわっている。
「うっ………お前なぁ」
「真琴、お前も男だろ。覚悟決めろよ」
今だけ卓人の顔からは笑みが消えていた。
こいつがこんな顔をするのは、「超」が2個も3個もつくくらい真面目なときだけだ。
その気迫に押されてしまう。
「だいたい………何でいきなりそうなるんだよ?」
「善は急げ…だろ?
思い切り告白してこいよ」
最初のコメントを投稿しよう!