3章 1つになる時

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食べてるラーメンの味も分からない。 リミットまであと3時間。 「大丈夫、心配すんなって。 顧問には先生の手伝いで遅れるって言っといてやるから」 「部活の心配してねーよ!」 どうしよう……………… うん、そうだよな。 男らしくドーンといけばいいんだ! そう思うと、少しは気が楽になった。 《同時刻》 「どうしたの、綾?考え事?」 「え、あ、ううん。 何でもないの、大丈夫だから」 教室で弁当組の綾もボーッとしていた。 原因は朝、卓人に言われた言葉だ。 ~~~~~~~~~~~~~~~ 「鈴木さん、ちょっと話が…………」 「どうしたの、西島君?」 「鈴木さんの大好きな真琴が、放課後屋上で待ってるって」 「えっ、真琴君が?」 ~~~~~~~~~~~~~~~ こういう風に誘われた。 ………………あいかわらず卓人は鋭い、真琴がいたらそう思っただろう。
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