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綾は入学式の日は真琴と普通に話せていたが、その2、3日後………真琴を意識し始めてからは、挨拶するのにも勇気がいった。
何の話かは分からない。
しかし、真琴の顔を見てちゃんと話せるか、それだけが心配だった。
真琴はラーメンを食べ終え、卓人と2人で中庭にいた。
卓人が気持ちを落ち着かせるにはここが1番、と言ったのでついてきたのだ。
「どうだ真琴?
あと2時間40分だぞ。
決心はついたのか?」
「うん、はっきりと伝えるよ。
もしフラれたら、慰めろよ」
「考えておいてやるよ」
お前のせいでこうなったのに、何が「考えておく」だっ!
ちょっとムカついたけど、中庭の自然を見ていると気持ちが落ち着いてきた。
やっぱり緑には、気持ちを落ち着かせる効果があるっていうのは本当だったんだ。
………………あれ?青だっけ?
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