3章 1つになる時

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その瞬間、俺は綾を抱き締めていた。 「真琴君、ずっと一緒だよ」 俺らはそのまま、すごく長い時間抱き合った。 「私ね、昨日サッカー部の練習見てたんだ。 真琴君のシュート、すごいカッコよかった。 それでね、私サッカー部のマネージャーになろうと思うの」 一回、抱き合うのを止めた時に綾がそう言ってきた。 「ホント!?すごく嬉しいよ」 綾がマネージャーになる=綾と長い間、一緒にいれるということだ。 「じゃっ、グランドに行こっか」 俺らはどちらからともなく手をつなぎあっていた。
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