6章 借りの返却と嫉妬

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「そういえば友里さ、さっき『私なんか』って言ってたけどさ………友里だったら今まで何回も告白されてたんじゃないの?」 今は2人で帰っているところだ。 友里って呼んでいいって言われたので、早速実践をしているところだ。 「いえ、告白されたのは卓人君で初めてでしたよ だから、自分に自信がもてなくて……………」 ああ、なるほど。 それならさっきの『私なんか』発言も納得できた。 「でも、なんで友里ほどかわいい奴が告白されないんだ?」 「ありがとうございます 多分、父が裏会社の社長だからだと思うんですけど…………… もしかして、それなら告白やめときゃ良かった、とか思ってませんか?」 裏会社か…………。 「いきなりの話でびっくりしたけど、俺は友里が好きだから家がどうだろうと関係ないよ」 「はい………ありがとうございます」 2人は手をつないで夕焼けの中帰っていった。
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