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少しの緊張と共に、入学式が始まった。
入学者の数は410人、全11クラス。
特進コース、情報コース、総合進学コース。
私は総合進学コース。
入学者全員の名前を学園長が一人づつ読み上げている。
『(あ……ヤバイ…)』
突然、頭がぼーっとしてきた。
久しぶりに人だらけの所に来たからだろう。
すると担任の先生であろう人が小さな声で声をかけて来た。
「岡田、大丈夫か?」
『あ…はい(もう名前覚えられてる…)』
「無理するな、上に保健の先生がいる、休みに行きなさい。」
『え……』
そんなこんなで休みにいくことになってしまった。
(もう名前覚えられてるなんて…多分お母さんが前置きに電話したからかな…いじめの事で…)
いろいろ考えてるうちに体育館の上まで連れられてベッドへと寝かしてくれた。
『先生、すいません…』
「入学式が終わったら、また迎えに来るからな」
『はい』
(入学式初っ端からこれはどうよ…。)
学園長や生徒指導部の先生の長い話しも終わった頃に、担任の先生が迎えに来てくれた。
「皆と一緒に教室まで行けるか?先生は一旦職員室まで行かないといけないんだけど」
『はい、大丈夫です。』
「じゃあ皆と教室へ戻りなさい」
『はい』
ベッドから出ると、私はゆっくりと皆の後を追った。
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