14人が本棚に入れています
本棚に追加
教室につくと、ざわざわとヤンキー達が短いスカートをヒラヒラさせながら男子組に声をかけていた。
(こーゆーの、苦手なんだよなー私…)
まだ取れない緊張を押さえ、席についた。
すると後ろの席の子に声をかけられた。
「岡田さんだよね?」
『うん』
「私、光田莉子、よろしくね」
『えっと、光田さんね…』
「莉子でいいよ」
そう言って、莉子はにっこりと笑った。
この学園での、初めての友達ができた。
『私もひづきでいいよ、よろしくね』
いずれ、莉子だけが私の唯一の友達になるとは、この時思いもしなかった。
最初のコメントを投稿しよう!