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「綺麗な女医さんが居るよ…。」
千景は白川が女医さんと言っていたのを思い出した。
「あら、可愛い男の子よね?」
「えっ?お、男ですよ!?」
声に変な力が入り裏声になってしまった千景。そんな千景を見た女医はおかしそうに笑った。
「ふふふっ。君…貴女かな?」
「えっ?…貴方じゃなく貴女の方…?」
私、まさか…終わるの!?終わるよね!?神様、仏様、先祖様、女神様、天使様!何でもいいから助けてください!と心の中で祈る千景。
だが、その願いは虚しく散ったのだった。
「貴女、女の子でしょ?可愛いもの。それに体の線が女の子ね。」
ニッコリと微笑む女医さんだが、千景はこの世の終わりと言わんばかりの顔をしていた。
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