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「あら、どうしたの?」
「……な……で…さい…。」
「どうしたのかしら?」
千景が小声で言ったので聞こえなかった女医さんは優しく聞き返した。
「言わないでください…。ここに居られなくなるから…。」
涙ぐみながら千景は言った。すると、女医さんは。
「切実ね。恋かしら?」
「いえ、違います。」
「あらあら。」
女医さんはおかしそうにクスクスッと笑った後、診察するから服を脱いでね。と言った。
「……これで良いですか?」
「あら、さらし巻いてるのね。」
巻き方は気を付けないと形崩れるからね。
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