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昼過ぎにはドイツのホテルに着いた。
フロントのホテルマンはビックリした顔で「どうしたんだい?」と声をかけてきた。
夢の話をするのもバカバカしいと思ったので、「観光していない場所があるから戻ってきた」と適当に嘘をついた。
そういえばあれから彼女にも会っていない。僕はまた彼女をガイドに頼もうとホテルマンに話しかけた。
『ねぇ、またガイドを頼みたいんだけど』
「申し訳ありません、彼女は事情により明後日まで出勤できないのです」
『何かあったんですか?』
「申し訳ありません、従業員のプライベートですので、私の口から軽々しくはお話できません。」
『わかったよ』
彼女に何かあったんだ。
それはきっとあの日の夜の事だろう、そして次の日あの場所にパトカーがいた。
ということは少なからず僕も関係してるのではないか
そう思い、一人何時間も考え込んでいた
時計を見ると、時間はもう午後9時をまわっている。
シャワーに入ろうかと思っていた時、部屋のドアがノックされた。
コンコン
『はい、どうぞ』
ドアノブが回り、開いた
そこにはブロンドの彼女が立っていた。
僕は彼女を招き入れて、ソファーに座らせた。
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