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夢
夢を見ていた・・・
どこかの大聖堂で、僕は祈りを捧げている。
見上げるとステンドグラスの窓から仄かな明かりがさしている
大聖堂の中心では黒髪の女性が歌を歌っている。
僕は静かに近寄って行く。
女性の歌声が悲鳴に変わって行く・・・。
目を覚ますと僕は大量の汗をかいていた。
喉が乾いたので旅行鞄に入れた飲み掛けのお茶を探すが、空港で取り上げられたのを思い出し、フロントに電話してミネラルウォーターを持ってきてもらった。
持ってきてくれたのは、部屋まで案内してくれたブロンドの女性。
彼女から水を受け取ると、挨拶も早々にその場で一気に飲み干した。
「大丈夫?」
「あぁ、ありがとう。」
「何かあった?」
「いや、本を読みながら寝てしまって・・・きっと疲れてるんだ。」
「そうね、とりあえずスタッフを呼んでベッドメイクさせるわね。」
「ありがとう、ところで、この辺でレストランとかはないかな?」
「レストラン?」
「あぁ、ここに着いてから何も食べてないんだ。」
「そう・・・あなた、この土地に来るのは初めて?」
「そうだよ」
「じゃあもうすぐ仕事が終るから、一緒に食べに行きましょう、5分後にフロントで会いましょう!」彼女はこちらの返事も聞かずに出て行ってしまった。
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