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私の恋が終わったのは…
私の恋が終わったのは
未来をなくしたからじゃない
たとえば街角で喧嘩している恋人たちから想像できるような
たとえば駅で一人で泣いている女の子から想像できるような
どこにでもスグに見つけられる
大してドラマティックでもない
そんな普通の恋の終わり
私の恋が終わったのは
痩せた身体のせいじゃない
私の恋が始まったのは
まだ未来がいくつもあったとき
あっちへ行こうかな
こっちへ行こうかな
意識していたわけじゃないけれど
選んだ道の先には彼がいて
意識していたわけじゃないけれど
いつの間にか彼の隣で眠ってて
意識していたわけじゃないけれど
いつの間にか彼を意識してて
私の恋が始まったのは
未来なんて意識もしていないとき
どこにでもある
そんな普通の始まり
私の恋が輝いて見えるのは
悲劇に彩られたからじゃない
無理に休みを合わせたり
一生懸命に料理を覚えたり
いっぱい着飾ったり
たくさんのキレイを勉強したり
私の恋が輝いて見えるのは
彼のために私ががんばったから
平凡な恋を私が頑張ったから
平凡な恋を私が頑張ったから
私の恋にヒビが入ったのは
私が立てなくなったからじゃない
今すぐ会いに来てって言ったり
一生そばにいてって約束させたり
毎日好きって言ってって電話したり
メールをくれなかったことを怒ったり
私の恋にヒビが入ったのは
私がわがままを言ったから
どこにでもいるような
わがままな女だったから
私の恋にヒビが入ったのは
私が立てなくなったからじゃない
そして私の恋が終わったとき
あなたが普通に終わらせてくれたから
あなたのことも
自分のことも
嫌いにならずに済みました
きっといつかまた新しい恋をして
そのときにはあなたの写真も捨てちゃって
偶然街ですれ違っても
久しぶりって言えるような
あ、それとも無視しちゃおうかな
この恋をあなたが普通に終わらせてくれたように
私も普通に終わらせるためには
そんな出来過ぎた偶然の再会を演出しなくちゃいけないわけで
なぜかって？
だって普通の恋の終わりは
なかなか終われるものじゃないから
だから
だからもう少し
生きてみようと思えるのです
そんな風に思える私は
やっぱり
まだあなたのことが忘れられない
普通の恋する女なのです
私の恋が終わるのは
もう少し後の話
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