始まりはいつも突然

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 4月上旬、この私立輝々(てるてる)学園の通学路である長い坂みちには、新しい学年になる生徒や、今年から入学する新入生が様々な想いを抱げ通学していた。  ある者は期待に満ちた目で、またある者は少し不安な足取りで。  そんな中、今年から二年になり、この話しの主人公である安芸元 大樹(あきもと だいき)は、朝からものすごく不機嫌だった。 ブアァァァァァァァクシュン 「花粉のバカやろう…グスッ」  本当!やってられん!! 何でんなに花粉が充満してんだよっ。……こうなったら通学路にある杉と松、全部跡形も無くケシズミにするしか 「いやいや怖いからアキちゃん」  むっ、その呼び名を使い、尚且つオレの心の叫びにツッコミをいれれるのは。  オレは振り返りそいつの名前を呼んだ。 「よう卓」
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