安芸元 大樹

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キーンコーンカーンコーン 「んじゃあ行ってくるわ!」 (昨日でやるべき事はだいたい分かったらな。2日目も楽しく頑張るぜ!)  オレはチャイムが鳴ると同時に教室から出て行った。 『うわっ、俺より教室出るの早いよアキちゃん!』 『何か昨日よりやる気に満ち溢れてへんかった?』 『確かに。何かいきいきしてたわね』  後ろから聞こえてきたノイズはとりあえず無視し、オレは執行部に直行した。 ガラガラ 「うぃーす!」 「うむ、来たか安芸元君。それでは早速で悪いんだけど、校内パトロールの方を頼むよ」 「了解ッス!」  入るなり部長が仕事の指示をしてきたので承諾すると、席に着いていた雅が立ち上がった。 「それでは行きますよ先輩」 「おうっ、一丁気張るとするかっ」  雅も何やら気合いが入っているようで、オレ達は一緒に部室から出て行った。 「ふふ、分かり易い妹だ」
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