安芸元 大樹

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そして6日目… キーンコーンカーンコーン 「おっ、もうこんな時間か。そろそろ引き上げるか?」 「そうですね」  オレと雅は今日も巡回を無事終わらし、部長に報告するため部室に帰っていた。 「お前っていつも肌身離さず木刀持ってる訳じゃ無いんだな」 「当たり前じゃないですか。巡回する時以外は部室に置いてますよ」  雅は、一体何だと思ってるんですか、と言って軽く睨んできた。 「だって俺、初対面で犯人に間違えられて連行されたし」 「あ、あれは初めての仕事だったので」  さっきの怒った顔から一転し、今度は顔を少し赤くし慌てだした。
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