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「先輩はその」
「そろそろ、その先輩っての止めねぇか?」
「え?」
「もう別に名前で呼び合っても可笑しくないぐらいにはなっただろ? その、最初に比べると」
オレが頭を掻きながら言うと雅も初日の事を思い出したのか、あっ、と言って少し顔を赤くしていた。
(何時までも先輩だけじゃなんか気持ち悪いんだよな。せめて大樹先輩、や安芸元さん、ぐらいじゃないと)
「それにオレ明日終わると執行部じゃ無くなるからな。『ピキッ』そうなる前にお前と… 」
あれっ?何か空気が急に冷たくなってきたような?
雅の顔もさっきまでは少なくとも嫌がってた用には見えなかったけど、今は確実にMAXで怒ってる、……というか殺意すら感じるんですけど?
「…あの? ……雅さん?」
「私帰ります!」
「ヘヴッ」
雅は木刀をオレの顔面に投げつけて走り去って行った。
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