日々楽しく！

安芸元 大樹

「おい！　マンガ君！　しっかりしろ！」

「…ひ、酷い」

　公園の真ん中にはボロボロになったマンガ君が倒れていた。

　口と鼻からは血が大量に流れ出ており、顔と服が血だらけで破れた服の間からは痣が見えている。

「…ぁ……安芸…元さ…ん?」

「あぁオレだ！　一体どうしたってんだ！？」

ｳｳｯ

「ちょっと大丈夫なのっ！？」

「大丈夫…です…僕…なんかの事より………」

　マンガ君は顔を歪めながらも恵子に支えてもらい、上半身を起こして一心不乱に此処で何が起こったのかを教えてくれた。

「…ば、場所は…図書…準備室…って、……僕の………せいで…森瞳…さんが、森瞳さんがっ」

ｶﾞﾊｯｶﾊｯ

「アキッ、この子多分肋骨折れてるわよ！」

　マンガ君が咳き込みながら血を吐いたので恵子が心配して黙らそうとする。