「なんで俺に言ってくんの?」

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_______________ 「へぇ~! アッキーはサッカー部入るんだぁ!?」 授業の間の五分休みの教室内に、しゃがれた明るい声が響く。 そして、その声の持ち主は俺の隣にいる。 「中学からやってたからね。 赤瀬は何部に入るの?」 「私!? 私は陸部にするかな!」 あははと笑うその顔に、しゃがれた声とのギャップを感じずにはいられない。 女の子にしては珍しいハスキー声で、風邪を引いてると勘違いしてしまうくらいしゃがれている。 常にしているポニーテールと、少々のそばかすが愛らしさを強調しているようだ。 動きやすそうなこの服装はボーイッシュって言うのかな?すごく爽やかに見える。 あ、言い忘れていたが、ここ千代高校に制服はないためみんな私服となる。 まぁ、女子の中には何故か制服を着てくる奴が多いんだけどね。 そんな中で私服の赤瀬には、なんか親近感が湧いた。 赤瀬とは、入学式の三日後ぐらいに初めてしゃべった。 ケイと同じ中学だったらしく、それがきっかけで赤瀬から声をかけてきたのが始まりだ。 どうやら、この赤瀬とは人間的に合うらしい。 入学してから一週間。いつの間にか敬語は必要なくなっていた。
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