131人が本棚に入れています
本棚に追加
/362ページ
京都退魔会の宮根老人が一人の男を伴って事務所を訪ねてきたのだ。
「すみません、大塚さんは、今ちょっと外していまして。」
そう言って私はコーヒーを二人の前に置いた。宮根老人は少し考えてから
「近藤さんだったな。まぁ、あんたも知らん話でもないからな。あの男が不在やいうんならしゃあない。あんたに代わりに話を聞いてもらおか。ほれ、あんたが立っとたらこっちも話づらいわ。座りんかいな。」
私は、ハァと言うと宮根老人の前に腰掛けた。
最初のコメントを投稿しよう!