セブンスター

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今や日本中に広がる鳩は 申し訳なさそうに啄む 定期的に 私のいけない部分を 犯していく 削りたいこの腕丸ごと 赤い約束が滲むまで 抜かれた髪は 剥き出した肉は 私の私情で生まれたのだから 葬るのだって 今や日本中に散らばった歌は わしづかむように染み込む 断行的に 私のかわいいところを 侵していく もう一度鳴く鳥の細かな彫刻を 目に焼き付けようと0・02は 自らの水晶体をえぐるのだ 惨逃噎 位置に、さぁ 敗北に歓喜の声をあげよう 還りたいこの膣丸ごと 赤い約束が破れるまで 爛れた内は 垂れ流した愛は 私の私情で生まれたのだから 葬るのだって そりゃないぜ 夢の満ち欠け どういうわけか 手に入れたはずの鳥は 今は美味しいスープになって 腹を満たす 充たす 光 光を 貴方はこんなに近くにいたのに 熱いフレーバーは 貴方を今日も蝕む
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