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私の尖らせた唇は小鳥のように貴女を啄めない。
左右にぐらぐら揺れて「さよならさよなら」繰り返すレコーダー
誰の手の平も私を暖められない
私の小さな手を包んでくれる人もいない
今日はこれでいいよ
だからお休み安心していればいい
可愛い魚の溺れる小さなアブクの音で
君をゆっくり夢に引っ張ってくれるさ
私の冷たい指先は枯れ始めた花を救えない。
左脳右脳をぶんぶん振って「足りない足りない」叫ぶアンテナ
苦痛を齎すその温度も
夢から還ってくればまるで桃源郷
もう誰も 二度と
私を笑わせられないという
明日はいなくていいよ
もうお休み安心して眠ればいい
切ないウサギの耳が契れる音で
君をゆっくり引き裂いてくれるさ
私がピョンと跳ねた時に反対の世界は42キロ分沈んだかしら
大きな地震の時は何百万人の人が向こうで跳ねたのかしら
私の不安を飲み込むように
ベットに誘って頭を撫でてくれるのね。
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