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悟浄はすぐに水を持ってきてくれた。
ガラスのコップに注がれた水を力の入らない手で取ると落ちないようにと支えてくれる。
こんなに優しいと逆に気持ちが悪くなるなと思いながらも少しずつその水を嚥下した。
本当は解っている。
悟浄は優しいやつで、他人思いだ。
「もういいのか?」
「ん・・・ありがと、」
「いや。ほら、ベッド戻るぞ。」
ぐいと腕を引っ張られたかと思うと担ぐようにして抱きあげられていた。
普段ならそれに抗議の声の一つでも上げようというものだが今日ばかりはそういう気にはなれない。
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