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がさがさと袋の中身を掻きだしているのが音で伝わってくる。
ぼんやりとした視界を玄関の方へ向ければちょうど八戒がこちらへ近づいてきていた。
「調子はどうですか?」
「・・・さいあく。」
「そうですか。待っててくださいね、今お粥作ってきますから。」
「うん。」
八戒はにこりと笑うとそっと頭を撫でてくれた。
入れ替わるようにやってきた三蔵がベッドサイドの棚の上に薬の袋を置く。
悟空はそれを見ていかにも嫌そうな表情をする。
そうするとそれを見逃さなかった三蔵がしわの寄った眉間をぐりぐりと指先でつついた。
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