いつか誰かを愛した時 前編

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「悟空、お粥できましたよ。」 「ん、」 「起きれるか?」 「大丈夫。」 三蔵に支えてもらいながらベッドに座るとずいと前に出されたお粥にレンゲ差し込んだ。 柔らかなお粥を救って口の中に含むも何も食べている感じがしない。 いや、味が感じられずに悟空は眉をひそめた。 胸の奥でもやもやとしたものがぬぐえない。 胃もなんだかむかむかしているようだ。 それでも何とか出されたお粥を食べきるとそのお盆を八戒に返した。
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