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盆を返すと同時に差し出された薬に眉を顰めながらそれを水と一緒に一気に喉の奥に流し込む。
そうすると三蔵は少しほっとしたような顔をしてくしゃりと頭をなでた。
「少し寝てろ。」
「・・・ん。」
「薬も飲んだんだ、すぐによくなる。」
「うん。」
「・・・いい子だ。」
ずるずると布団に滑り込みながらほんの少し頬を赤らめて三蔵を見た。
三蔵はいつもと大して変わらない顔をしながらそれでも少し優しげにこちらを見ていた。
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